君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「里穂」


修斗が身体の向きを変えて、私をぎゅって抱きしめてくれた。


「好きだよ、里穂」


「私も好き」


修斗の顔が、私に近づいてくる。


「あっ・・・ダメ」


「なんだよ」


キスされそうになったところを、手で止める。


そしたら、ものすごく不機嫌な修斗の顔。


「風邪、うつっちゃう」


「今はいい。サッカーしてないし。うつっても、問題ない」


「んっ・・・」


気持ちが通じ合った二度目のキスは、とっても長かった。


心臓が、すごくドキドキいってる。


また、熱上がりそう。