君の隣~サッカーボールを追いかけて~

今だよ。


素直になるなら、今しかないよ。


素直にならなきゃ。


私だって、言いたいことあるはずだよ。


「待って、修斗!」


急いでベッドから起き上がって、修斗を追いかける。


修斗が階段を下りる直前、修斗の背中を捕まえた。


腰のあたりに、手を回す。


「修斗」


「里穂?」


「好き。大好き」


やっと言えた。


「私の傍にいて」


「俺で、いいのか?」


「修斗がいい。修斗じゃなきゃヤダ」