君の隣~サッカーボールを追いかけて~

でもこれからは、他の人と同じ。


いっぱいいる応援者の中の一人。


「俺の一番近くで応援して。俺の、隣で」


えっ?


修斗の隣で?


いいの?修斗の隣に私がいて。


「里穂」


修斗の言葉が止まった。


「ずっと、好きだった。好きだよ、里穂」


修斗・・・


涙が、止まらない。


「それだけ。早く良くなれよ」


修斗が立ち上がって、部屋を出て行く。


修斗が行っちゃう。


いいの?私。