君の隣~サッカーボールを追いかけて~

落ちないように気をつけるし、ボールだってよけられるように頑張るよ。


「一人で暗いところ歩けるのかよ?また迷子になったらどうすんだ?誰が里穂の手引いて、歩くんだよ」


そんなの、わかんないよ。


今まで、修斗がやってくれてたんだもん。


「なぁ、里穂」


なに?修斗。


「俺、ずっと前から決めてることあるんだよ」


それは、なに?


「お前を守るのは俺だって。ずっとずっと、そう思ってきた」


修斗・・・


胸がキュッと締め付けられる。


「里穂がいたらか、サッカー頑張れたんだ。里穂が応援してくれたから」


これからも応援するよ。


修斗のサッカーしてる姿、好きだもん。


キラキラ輝いてるから。