君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「うっ・・・ひっく」


「なに泣いてんだよ?」


突然泣きだした私に、修斗は戸惑った表情を見せる。


「ごめっ。なんでもない」


「なんでもなくないだろ?」


「なんでもないの」


どうしよ。


涙が止まらない。


「泣くなよ、里穂」


いつものように、修斗が私の頭をなでようとした。


「触らないで!」


私の大きな声に、修斗の手が空中で止まる。


もう学校の近くで、登校する生徒がチラチラ私たちを見てく。


「修斗なんか、嫌い」


「里穂・・・」