君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「なんか、疲れてきた」


「修斗・・・」


「俺もう・・・」


「もう、なに?」


「リハビリ、やめようかな」


「ダメだよ!そんなの」


「里穂になにがわかるんだよ!」


修斗は大声でそう叫ぶと、ベンチから立ち上がった。


「もう限界なんだよ。いつまでこんなことしてなきゃいけないんだ」


「それは・・・」


「いつサッカー出来るようになるんだよ。いつまでこんなこと」


修斗の肩は、怒りで震えていた。


「ゆっくりやればいい。ゆっくりやって、いつピッチに戻れるんだ?」


今まで溜まってたものを、一気に吐き出してる感じ。


「もう、疲れた俺」