あれから1週間。


部活が午前中で終わった土曜日、私は修斗がリハビリをしている病院に向かった。


修斗の様子が気になってしょうがない。


病院の中は、マスクをしてる人が多かった。


いろんな科を通り過ぎて、修斗がリハビリしてる場所へ。


リハビリ室を覗く。


そこには、私のお父さんと一緒にリハビリに励む修斗の姿。


「痛みは?」


「少し」


中から、お父さんと修斗の会話が聞こえる。


「もう少し、リハビリのペースを落とそう」


「でも、そんなことしたらいつ復帰出来るか・・・」


「修斗君、焦っても意味がないよ。足、結構痛むんだろ?」


お父さんの言葉に、修斗がぐっと唇を噛みしめる。


「騙し騙しやっても、意味がない。ゆっくりやった方がいい」