君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「出来るよな、修斗」


翼部長が、修斗の目を真っ直ぐ見る。


そんな部長から、修斗は視線を外した。


「俺は、出来ません・・・」


小さな修斗の声。


誰もが、驚いた表情をした。


修斗がキャプテン、そして部長になることは当然のことのように思ってた。


1年からレギュラーで、10番背負って。


それに修斗には、人を引っ張るリーダーシップがある。


「怪我のこと、気にしてるのか?」


「それも、多少あります」


「怪我をしてても、チームをまとめることは出来るだろ?このキャプテンマークは、治ってから巻けばいい」


「無理です。俺には・・・」


「修斗」


翼部長は、困ったように息をついた。