センター試験が終わり、先輩たちが最後の部活にやってきた。


「沙穂先輩、今までお疲れ様でした」


私と優実ちゃんと沙穂先輩で集まって、立ち話。


先輩たちは、このグランドでの最後のサッカーを楽しんでる。


「これからは、里穂ちゃんがマネージャーまとめるんだからね」


「はい。頑張ります」


「でも、3年間楽しかった。負けて悔しいこともあったけど、それ以上に勝ったときは嬉しかったし」


沙穂先輩は、グランドの選手たちを見つめた。


「最高の仲間に出会えたしね」


「私も、そう思えるような3年間にしたいな」


優実ちゃんがそう言った。


「大丈夫。最初の1年は、最高だったでしょ?」


「はい」


「これからは、修斗君と里穂ちゃんが引っ張ってくれるし」


「そうですよね。里穂先輩、よろしくお願いします」