君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「修斗、部屋かな?」


「たぶんそうだと思うよ。電気ついてたっぽいし」


「そっか。ちょっと行ってくる」


「うん」


2階に上がる。


なんかもう、自分の家状態。


まあ、お互いの家なんて小さいときから何回も行き来してるし。


自然にこうなっちゃた感じかな。


修斗の部屋の前に行くと、明りが漏れてた。


「修斗」


トントンと部屋のドアを叩こうとした瞬間。


「・・・ってえ」


部屋の中から、小さな修斗の声が聞こえた。


「修斗?」


そっとドアを開ける。