君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「いつかっていつ?」


「いつかはいつかだよ」


「えーそんなん約束にならないじゃん」


「じゃあ、俺がプロになったら連れて来てやるよ」


「ほんと~?約束ね」


「ああ」


修斗が空を見上げた。


真っ暗な空からは、ちらちらと雪が降り続く。


ほんとに、二人で来れたらいいな。


そのとき私たちの関係は、一体どうなっているんだろう?


それから修斗に手を引かれながら、ホテルまで戻った。


ホテルの前には、綾香と紗知と吉井君の姿。


「バカ里穂!心配したんだからね」


綾香が私に抱きついてくる。


「ごめん、綾香。紗知と吉井君もごめんね」