君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「あっいた!」


前に修斗らしき後姿を見つけた。


「しゅ・・・」


あれ?


なんか違う。


修斗は、もうちょっと背が大きい。


それに、他の人たちも綾香たちじゃない。


同じ学校の子だってことは制服でわかったけど、同じ班の子じゃない。


そんなに前に行っちゃった?


それとも、また道間違えた?


ちょっと混乱してるときに、またケータイが鳴った。


「もしもし?」


『里穂、どこに居るの?』


綾香だった。


「えっとね・・・」