「お前が力なさ過ぎなんだよ」


「そんなことないもん」


修斗は大きな荷物を軽々肩にかけて持ってる。


「おいてくぞ」


「あっ、待ってよ」


11月の北海道は、寒いらしい。


コートとか、着るものいっぱい入ってるから余計に荷物が重い。


体育館で校長先生とかの話を聞いて、出発。


初めての飛行機。


ちょっとドキドキ。


「修斗は飛行機乗ったことあるんだっけ?」


飛行機の中。


私の前の座席に乗ってる修斗に話しかける。


「ああ。中国行ったから」


「そういえばそうだね」