君の隣~サッカーボールを追いかけて~

立ち止まって、陽介さんを振り返る修斗。


「修斗は、里穂ちゃんのなんなの?」


「幼なじみだけど?」


「ただの幼なじみが、里穂ちゃんの恋の邪魔していいの?」


「里穂が本気で好きな人だったら、邪魔しないよ。でもどう見ても、里穂は陽介のこと好きじゃなさそうだし。それに・・・」


「それに?」


「俺は里穂を怖がらせる奴は許さない。たとえ仲の良い奴でもね」


「どうしてそこまで?」


「どうしてって、里穂が大切だからに決まってるだろ?」


「どういう意味で?」


「さあ?たぶん、陽介が思ってることで正解だよ。行こう、里穂」


「うん」


言いたいこと言い終えたのか、修斗がまた私の手を引いて歩きだした。


「修斗」


「なんだよ」