君の隣~サッカーボールを追いかけて~

陽介さんの表情を気にする余裕もなく、私は修斗のもとに急いだ。


というか、陽介さんから逃げた。


「修斗」


思わず、修斗の腕を掴んでた私。


キス、されそうになった。


好きでもない人から。


キス・・・


「悪いけど、里穂怖がらせないでくれる?」


修斗が陽介さんに発した第一声。


「陽介は里穂のこと好きみたいだけど、里穂はそうじゃないみたいだし」


私の手を腕から離して、左手で私の右手を包んだ。


「バスケ、頑張って。今度陽介の姿を見るのは、テレビか新聞かな」


皮肉っぽくそう言うと、私を引っ張るように歩きだした。


「待てよ、修斗」


「なに?」