君の隣~サッカーボールを追いかけて~

結局この試合は、陽介さんのチームが勝った。


ベンチから、陽介さんが呼んでるのが見える。


「呼んでるみたいだぞ」


「うん。修斗も、行こ?」


「はいはい」


二人で、コートに続く階段を下りる。


「里穂ちゃん」


陽介さんが、笑顔で近づいてきた。


「お疲れ様です」


「来てくれてありがと。あんまいいとこ見せれなかったけど」


「そんなことないです。かっこよかった。ねっ、修斗」


私の後ろで、壁にもたれかかってる修斗を振り返る。


「ああ」


「修斗、居たんだ」


修斗がいたことを、今気づいたみたいに言う陽介さん。