君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「温かいカフェオレ、だろ?」


「よくわかったね」


「夏は冷たいりんごジュース、冬は温かいカフェオレ。里穂の定番だもんな」


「うん」


買ってくる、と言って修斗は観客席を出て行った。


きっと自分の分に修斗は、温かい紅茶を買ってくる。


こんなことがわかるのは、それだけ私たちが一緒にいたってこと。


「陽介さん、いるのかな?」


修斗が戻ってくる間、陽介さんを捜してみる。


「あっ居た」


ベンチ近くで、アップをしてる陽介さんを発見。


「なんか、大人と子供みたい」


周りが大きいからか、陽介さんが小さく見える。


ふと、陽介さんが観客席に顔を上げる。


一瞬、目が合った。