君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「暴力反対~」


おでこを押さえて、修斗を睨む。


「そんなこと言うと、一緒に行ってやんないからな」


「へっ?一緒に行ってくれるの?」


「どうせ夜遅くなるし。この前みたいなことあったら嫌だろ?」


「あっ、うん」


この前のことって、痴漢のこと。


寒さとは違う鳥肌が立って、身体を自分の腕で抱きしめる。


「そんな顔すんなよ。今度は俺が、ずっと傍にいるから」


「うん」


優しく頭をなでてくれる。


「決まったことだし、部屋戻るか。身体、冷えただろ」


「うん。おやすみ」


「ああ。おやすみ」


おやすみのあいさつをして、お互いの部屋に戻った。