キス事故から約1ヶ月。


次の日に会ったときは、何となくぎくしゃくしてた私たち。


だけど、最初の一言を発したあとはいつも通り。


だって、修斗と普通に話せなくなるのはヤダもん。


でも、今でもあのときのことを思い出すとドキドキする。


そう簡単には、忘れそうにない。


「まあ、里穂狙うなんてよっぽど変ったやつだよな」


修斗がにやって笑った。


「ちょっと!どういう意・・・くしゅん」


私の口から、小さなくしゃみが漏れる。


さすがに10月末の、夜の外は冷える。


あっ、ちなみに私たちがいるのはいつものベランダ。


「ほら。風邪引く前に決めろ」


「うー修斗も一緒?」


「別に俺じゃなくてもいいだろ?」