「やだ。行かない」


「里穂」


修斗が盛大にため息をつく。


そんなため息つかれても困るもん。


だって~


「しょうがないだろ。陽介にチケット渡されたんだから」


「う~」


だって、陽介さん苦手なんだもん。


一目惚れとか変なこと言ってくるし。


「だってほら、その日平日でしょ?学校だし、部活だもん」


「試合は19時半だって」


「修斗は?」


「俺は・・・」


「チケット2枚あるんでしょ?修斗が行くなら、私も行く」


そう言ったら、修斗は一瞬考える表情。