一瞬だった。


触れたか触れてないか、わかんないくらい。


でも確実に触れた。


だって、触れたところが熱くなってる。


「私、帰る」


どうしていいかわかんなくて、私はベットの上に立ち上がった。


「ジュース、ごちそうさま」


「ああ」


それだけ言い残すと、逃げるように修斗の部屋を後にした。


どうしよう。


一人でパニック。


まさか、まさかだし。


事故。


そう、今のは事故。


でも、ドキドキが止まらない。