君の隣~サッカーボールを追いかけて~

薄手のバスタオルが飛んできた。


「ついでに、りんごジュース」


「キャー!それは投げないで」


「投げねぇよ。お前取れんもんな」


修斗は缶ジュースを私の前に差し出す。


「ありが・・・へっ?」


受け取ろうとしたら、目の前から缶が消える。


「ほら」


「冷たっ」


修斗が私の頬に、冷えた缶を当てる。


「お前一番これが好きだろ?」


「うん」


今度こそほんとに、修斗が私にジュースを渡してくれた。


「よく覚えてるね。私がりんごジュース好きなの」


「何年お前と付き合ってると思ってんの?」