「嘘だ」


「へっ?」


「ちょっと待ってろ」


そう言うと修斗は、立ち上がって部屋を出て行った。


嘘・・・


ほんと、ムカつく。


枕で叩いても痛くないってゆーし。


言葉でも、バカにされるし。


修斗に勝てるものはないの?


真剣に考えても、思いつかない。


これじゃあ、負けっぱなしじゃん。


そんなの絶対やだ!


しばらくすると、手に何かを抱えて修斗が戻ってきた。


「ほら。寝るならこれでもかけてろ」


「うわっ!」