「怖くてもなんでも、やるんだよ」


「沙穂先輩は、捕まえようとしてくれたよ」


「お前もそれくらいの勇気持て」


「うん・・・」


「おじさんとおばさんには話すよな?」


「・・・うん」


「話しにくいなら、俺から話すけど?」


「うんん、話さない。修斗も、話さなくていい」


「でもお前・・・」


「話してもどうかなるわけじゃないし。心配かけちゃうから」


「心配って・・・」


「いいの。もう大丈夫だから」


私は修斗に向かって、ニッコリ笑った。


「わかったよ」


修斗は諦めたように息を吐いて、了解してくれた。