君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「二人分で」


私から整理券を奪うと、そう言って修斗は私の分も一緒にバス代を払ってくれた。


修斗に手を引かれて、家まで歩く。


「修斗?」


私の家を通り越して、修斗は自分の家に入って行く。


修斗の部屋に連れていかれて、ベットに座らされた。


「ごめん、里穂」


「へっ?」


ふわっと、修斗の匂いに包まれる。


私は、修斗に抱きしめられていた。


「もっと早く気づいてやれなくて」


「・・・うっ・・・ひっく」


一気に涙が押し寄せて来た。


「気持ち悪かったよ~」


「うん」