君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「里穂ちゃん、大丈夫!?」


「里穂先輩、大丈夫でしたか?」


電車を降りると、心配そうな顔をして沙穂先輩と優実ちゃんが聞いてきた。


「大丈夫です。私なんか狙うなんて、変わった人もいますね」


笑いながらそう言ったけど、身体の震えが止まらない。


「帰るぞ、里穂」


修斗に手を握られて、駅を出た。


ちょうど家の方向に向かうバスがいて、それに乗る。


席に座ってもずっと、修斗は私の手を握ってくれてた。


「寄りかかってもいい?」


「ああ」


気分、悪い。


何も、考えたくない。


「大丈夫か?」


修斗の肩あたりに頭をつけると、手をつないでいない方の手で髪をそっとなでてくれた。