君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「だから、プラマイゼロだ」


ポンポンと私の頭を2回なでて、修斗が立ち上がった。


「試合、終わったんだろ?帰るぞ」


「うん」


差し出された手を握って、立ち上がる。


ゆっくり階段を下りた。


階段の上から見る芝生は、きらきら輝いていた。


「修斗もいつか、このスタジアムで試合する?」


「必ずな」


「うん」


焦らず、ゆっくりと。


今は怪我を治すことだけに、集中して欲しい。


リハビリは辛いかもしれないけど。


修斗ならきっと、出来るから。


そして、グランドに復帰したときは一生懸命応援するからね。