翼部長が先発かドキドキしながら試合開始を待った。


審判のホイッスルで、試合が開始される。


翼部長はベンチスタートだった。


試合開始すぐにイタリア代表に決められ、前半終了間際にも決めらて、2-0で前半が終了した。


「修斗、すごかったね」


顔を上に上げて、修斗を見た。


「あれ?」


でもそこには、修斗の姿がなかった。


遠くに、どこかに向かって歩く修斗が見えた。


戻って来るよね?


きっと飲み物でも買いに行ったんだろう。


そう思って、追いかけることはしなかった。


「あっ!翼だ」


隣で沙穂先輩の大きな声がした。


いつの間にか、後半開始の時間になっていた。