今度は私の手を取って歩き出す。


「ムカついたんだよ」


「なにが?」


「お前と陽介が話してるの見たら」


それって・・・どういう意味?


もしかして、ヤキモチ・・・?


「なんで?」


「知るかよ」


手を引かれて歩いてるから、前に見えるのは修斗の背中。


表情はわからない。


「ん。ケータイ」


少し後ろを振り向いて、私にケータイを返す修斗。


ちょっとだけ、照れたように顔が赤いのは私の気のせい?


そんな態度されると、私期待しちゃうよ?


ちょっとは私のこと、意識してくれてるのかなって。