君の隣~サッカーボールを追いかけて~

そんな態度されると不安になるじゃん。


私がなんか悪いことしたのかなとか。


「待てよ」


また手首を掴まれた。


「やだ、離して。怒ってる修斗なんて嫌い」


「・・・ごめん」


「へっ?」


素直な修斗の謝罪が聞こえて、びっくりした。


「ごめん、里穂。別に怒ってたわけじゃないっていうか」


「ウソ。絶対怒ってた」


「まあ、ちょっとイラついてたけど」


「ほら!」


「もういいだろ。謝ったんだから」


「よくないよ。こっちまで気分悪くなったじゃん」


「ごめん」