君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「でも、昔の話だよ。今は足怪我して、全然ダメ」


「そうなんですか」


「地道にリハビリして、また全日本に戻るのが俺の夢」


「そっか。頑張ってくださいね」


「ありがと」


陽介さんはニッコリ笑った。


「で、私に用はないんですよね・・・?」


「うん、ないよ」


「じゃあなんで?」


「なんで話しかけたかって?」


こくこくとうなずく。


「里穂ちゃん、一目惚れって知ってる?」


「一目惚れ?」


「俺、したみたいなんだよね。一目惚れ」


「誰に?」