そのまま、お父さんが働いてる場所に向かう。


「いるかな?」


リハビリ室を覗いて見た。


そこには、リハビリしてる人がたくさん。


若い人も、お年寄りもいる。


「いないな~」


お父さんの姿は見つからなかった。


「邪魔なんだけど」


「あっ、すみません」


不意に誰かに声をかけられて、私は慌てて謝った。


俯きながら、その場をどく。


「おじさんならいないよ」


「えっ?」


顔を上げると、それは修斗だった。


「びっくりした」