そう言うと、修斗はスタスタと自分の席に着いてしまった。


「里穂も、素直にならないとダメだよ」


「うん」


「ていうか、俺がいないとダメとか、目離せないとか、彼氏の言う言葉だし」


「彼氏って・・・修斗はそんなこと意識して言ってないよ」


「ふーん。あっチャイム鳴った」


教室に居た人たちが、急いで席に着く。


私も綾香も、自分の席に座った。


彼氏の言う言葉。


修斗は、そんなこと意識してない。


いつも修斗は、私を助けてくれる。


私がドジだから。


きっと、好きなのは私だけ。


その日は、お昼で学校が終わった。


修斗はそのまま、リハビリをしに病院に。