君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「だから・・・」


もう一度運動音痴じゃないって言おうとしたら、上から急いで下りてくる足音が聞こえた。


男の子が私とすれ違うとき、男の子と私の左肩が思いっきり当たった。


「えっ?」


その瞬間、身体が後ろに引っ張られる感じがした。


これは、落ちる・・・?


落ちる、よね?


「里穂!」


修斗の腕が私に伸びて来て、ぐっと前に引き寄せられた。


「ははっ・・・」


修斗の胸の中で私の口から漏れたのは、渇いた笑い。


「気をつけろ!」


「ごめっ・・・」


謝ろうと思って顔を上げると、修斗が見ていたのは私じゃなくって当たってきた男の子の方。


「すみません」