修斗がちゃんと歩けるようになるまで、おばさんは学校まで修斗を車で送ってくらしい。


その車に一緒に乗せてもらうことになった。


「姉ちゃん、行ったんじゃないの?」


家に戻ると、廉が制服を着ながらリビングから出て来た。


ちょうど中学も、今日から2学期が始まる。


「修斗のお母さんに、乗せてってもらうの」


「は~?ずるいし」


「いいでしょ?廉も早くしないと、遅刻するよ」


「わかってるし」


廉は急いで家を出て行った。


10分後、家の鍵をかけて外に出た。


「お願いしま~す」


「どうぞ」


家の前に止まっていた修斗の家の車に乗り込む。


「おはよ、修斗」