「里穂ちゃん、おはよう」


「あっおばさん。おはようございます」


いろんなことがあった夏休みが終わり、今日から2学期。


9月に入っても、まだまだ暑い。


学校に行くために外に出ると、隣で修斗のお母さんが花に水やりをしていた。


「ねえ、学校行くならもう少し待って。一緒に乗せてってあげるから」


「いいんですか?」


「もちろん。一緒のところに行くんだから」


「わーい!」


思わず両手を上げてしまった。


そんな私を見て、おばさんがくすくす笑ってる。


はっ恥ずかしい。


「10分後にまた外出ておいで」


「はーい」


おばさんはにっこり笑って、家の中に入って行った。