「いい加減泣き止め」


「修斗のせいだもん」


「あーもう」


修斗がベットを下りてきて、私に近づく。


大きな手で、私の頭をなでた。


「泣くな、里穂」


「うん」


「たく、お前はいつまでたっても泣き虫だな」


「しょうがないじゃん」


いつまでも泣く私を、修斗はあきれながらも泣き止むまで頭をなで続けてくれた。


それから1週間、修斗は手術を受けた。


もちろん成功。


次の日から、長く厳しいリハビリ生活が始まる。


でも、大丈夫。


修斗には、応援してくれる人がたくさんいるから。