君の隣~サッカーボールを追いかけて~

涙を拭いた瞳からは、また涙が溢れていた。


「優実ちゃん、辛いこと思い出させちゃったね」


私は優実ちゃんの両手を、ぎゅっと握った。


「そんなことないです。私が勝手に話し出したから」


「きっと、優実ちゃんの思いは修斗に伝わったよ」


「そうかな?」


「うん。大丈夫」


私は優実ちゃんに笑顔を向けた。


「だったら、嬉しいです」


優実ちゃんの顔に、やっと笑顔が広がる。


「戻ろうか?」


「でも・・・」


私が戻るという言葉を出したとたん、優実ちゃんの表情が曇る。


「大丈夫。修斗が何か言ってきたら、私がちゃんと言い返すから」


「はい」