君の隣~サッカーボールを追いかけて~

ここに来るまでの間、私はみんなに今の修斗の状態を話した。


怪我の名前、手術をしたいといけないこと。


「俺は・・・」


みんな、修斗の言葉を待った。


「サッカーはしたい。でも・・・」


「でも、なんだ?」


翼部長が聞いた。


「正直、手術をしてまで俺にサッカーを続ける価値があるのかわからない」


「修斗・・・」


修斗は、そんなこと考えてたの?


「修斗には、手術をしてまでサッカーを続ける価値があると思う」


「翼さん」


「お前には才能がある。きっと、プロにもなれる」


「私もそう思う」


沙穂先輩も力強くうなずく。