踏まれるって、相当痛いよ。


痛いなんてもんじゃない。


スパイクの裏って、ポイントって言ってピンみたいなものがが付いてて危ない。


だから踏まれてなんともないなんて、そんなことないと思う。


もしかして、今日の試合も無理してやってたんじゃないのかな?


「ねえ、ちゃんと病院行った方がいいよ」


「まだ試合残ってんだろ」


「まさか、明日も出るつもり?」


修斗の発言に、またびっくりする。


「当たり前だろ」


当たり前なこと聞くなって顔で、私を見る修斗。


いつの間にか、テーピングしていた手が止まっていた。


「止まってる」


「あっ・・・」


修斗に言われて、また手を動かす。