君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「ああ、里穂」


「なによ」


振り返って、修斗をジロっと睨んだ。


「それちゃんと洗えよ。俺、砂の入った水なんて飲みたくないから」


ボールを操りながら、修斗はシレッとそんなことを言い放った。


カーッと、私は頭に血がのぼるのを感じた。


「だったら自分でやればいいじゃん!」


「それが里穂の仕事だろ」


「はいはい、そこまで」


「翼さん」


「沙穂先輩」


いつまでも言い争ってる私たちを見て、翼部長と沙穂先輩が私たちに近づいてきた。


「喧嘩するほど仲がいいって言うし」


「はっ?」


私と修斗から、同時に声が漏れた。