「やったあ~!」


私は隣に居た優実ちゃんや沙穂先輩と抱き合ってた。


「修斗君最高!」


「修斗先輩~」


いろんな人から修斗と名前を叫ばれる。


修斗はユニフォームの胸元の10番を握りしめた。


チームメイトが修斗を囲み、頭をバシバシ叩く。


やっぱり修斗はすごい。


いつでもゴール決めちゃうんだもん。


実はサッカーバカじゃなくて、サッカーの天才?


うんん、違うね。


修斗は努力の天才だね。


人一倍練習するから、こういうときに決められるんだよね。


前半を半分くらい過ぎたところで、同点に追いついた。


あとは、逆転を信じるのみだった。