胸の前で手を組んだ瞬間、審判のホイッスルが空高く響き渡った。


今日は昨日とはうって変わり晴天。


暑いです。


夏だからしょうがないけどさ。


汗が出るのに時間はかからない。


前半開始から、相手はバンバン攻めてくる。


さすが優勝候補。


パス回しが早く、しかもボールを取られない。


うちのチームは、少し押され気味。


フォワード二人を残して、ほぼ守備に回ってる。


そんな守備もあっという間に突破され、ゴール前へ。


「危ない!」


私が叫んだのと同時に相手のシュートが決まる。


「あーあ」


スタンドで見ている部員からはため息。