君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「きゃー」


「やった!」


うちの学校の応援席から歓声が上がり、吹奏楽の音も大きくなった。


修斗が放ったボールは、キーパーの逆を突きゴール右に吸い込まれた。


グランドでは、頭をバシバシ叩かれてる修斗の姿。


後半開始早々、1-1の同点に追いつくことが出来た。


それからは、一進一退を繰り返す。


攻めては守り、攻めては守りの繰り返し。


修斗は足を気にすることなく、グランドを走り回る。


その様子を見て、すごくホッとした。


「このまま延長かしら?」


おばさんが電光掲示板の時刻表示を見て、そう言った。


修斗のPKが決まってからは、どちらのチームにも点が入っていない。


後半残り3分。


ロスタイムを含めても、5分もない。