君の隣~サッカーボールを追いかけて~

その声に、大丈夫だとうなずいてる修斗。


「足首ですかね?」


私たちがいる角度からだと、修斗が右の足首を押さえてるのが目に入った。


「捻ったのかしら?」


おばさんも心配そうな顔をした。


芝に落ちたときに、足首を捻ったのかな?


遠くから見てる私には、想像することしか出来ない。


しばらくすると、少し足を気にしながらも修斗が立ち上がった。


「あっ、大丈夫そうですね」


優実ちゃんの声が、明るいものに変わった。


修斗がPKを蹴る位置に、ボールをセットした。


「修斗・・・」


私はいつの間にか、手を胸の前で組んでた。


応援席に、緊張が走る。


PKを蹴る合図の笛が、審判から吹かれた。