あの後私は、走って帰った。帰ると、遼が作りすぎてしまったご飯を食べさせられる羽目になってしまった。



だけど、遼なりの慰め方なのだろうと思い、いつもよりもご飯は美味しく感じた。遼の心が私の恐怖を追い払ってくれたんだ。



そう思ったら、ついついたくさん食べてしまった。



次の日は、裕斗はお休みだった。用事があるのか、それともただのサボリか私には分からなかったけど。



昼休みは、久しぶりに屋上に上がった。遼のお弁当は、最高に美味しかった。



耳を済ませば、誰かの声が届いた。



『こいつと、こいつが良いんじゃないか?』



その声は、隣のクラスの男子の声だった。男子達は、何やら楽しそうにしている。



何やってんだろ?