「っ……」



静留ちゃんが去ってから俺は、風呂場にズルズルと倒れるように座り込んだ。



静留ちゃんが、俺に代わりに風呂わかしといてと言ってから、数分後の出来事。


「ちょっと……やばかったね。今の……」



俺は思い出しながら風呂を見つめる。



なんとも思ってなかった筈な癖に……あいつの事……なんで、あんなに罰ゲームを進んでするんだよ。



イヤな癖に……運動なんて嫌いな癖して……なんで?



邪魔してるなんて知ないだろ? お前の事……



好きでもないって知らないだろ?



ただの気まぐれなんて知らないだろ?



ただ、お前を利用してたなんて知らないだろ?



夢の為に……