俺様(王子)彼氏の危ない罰ゲーム!?(逆ハー気味)

「分かんない?俺の気持ち。可愛いって思ってんだよ?」



「ナンパが趣味だからでしょ?」



チャラチャラしてるんだもん!裕って……誰にでも言ってるよ。可愛い子なんてたくさん居そうだし、裕の周り。



「鈍いよね。すごく、でも可愛い静留ちゃん」



いつの間にか裕は、私の目の前まで来ていた。にっこり笑って私の手からシャワーを奪う。



「でも、シャワーで濡れた静留ちゃんは、もっと可愛いだろうね?」



「っ……」



一瞬だけ私にお湯をかけ、クスクス笑った。



「クス、ね?俺に見せてよ静留ちゃんの全部」



甘いようなセクシー系の香水が、匂ってくる。裕斗の匂いと、少し似ていてダブって見えてしまう。


「めて……」



「聞こえないよ?静留ちゃんの心臓の音しか、聞こえない」



言われて初めて気付く。私の心臓が早鐘のように高鳴っているって事が。



「可愛い音。きっと俺の事意識してくれてるんだよね?」



耳元で囁くように裕の声だけが私に届く。