数日後まで、罰ゲームはなかった。私が、名前を10人分見せたからかもしれない。



それまでは、私は、普通に過ごせたのだ。あまり恋人っぽい感じではなかったけど……




「おい!今日は、格ゲーで勝負するぞ?」



格ゲー?



「ももしかして、格闘ゲーム!?」



「当たり前だ!他に何があるんだよ?」



教室に響く裕斗の怒鳴り声。



うっ……苦手なんだよ。格闘ゲームって……遼なら簡単なんだろうけど。負けなしだって言ってたし。



しかも、なんで格闘ゲームで勝負?いつものようにジャンケンじゃないんだろう?



「明日までにマスターしたら、楽だぜ?じゃあな?」



裕斗は、そう言って教室から出て行った。
私は、そのまま教室に残り遼にメールを打つ。



格闘ゲーム教えてと……