姉ちゃんは、今日もオレよりも帰るのが遅い。オレは、リビングで友達とゲームをしながら居ると、やっとで帰って来た。


リビングの壁を見て姉ちゃんは、唖然としている。リビングの隣は、脱衣場があって壊れた壁からは脱衣場が見えるからだ。



「遼……またお姉ちゃん?」



お姉ちゃんは、すごい怪力の持ち主だった。
罰ゲームをやらされてると聞いて、姉ちゃんの彼氏の裕斗さんを殴りたいなんて笑って言ってだけど、絶対本気だと思う。



でも、姉ちゃんに見つかるからきっとやらないと思うけど……変わりに、お義兄ちゃんが犠牲になっている。



姉ちゃんは、夫婦ケンカだからそっとしときなさいって言ってた。鈍感な姉ちゃんは、一生分かんないだろうな。
理由を……



「そう。お姉ちゃん」



「はぁ……」



姉ちゃんは、溜め息を吐いた。
壁に穴が開いてるから。しかも、脱衣場が丸見えだから……


「風呂入れないじゃない」